2008/08/30
海外で働くと言うこと

ヒューマン国際大学機構学長 近藤京志
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大手総合商社三菱商事(株)で32年間勤務。
主として自動車関連ビジネスを担当。
通算16年間のスペイン、ポルトガル、ブラジルでの海外駐在経験を経て、2002年に
東京都教育庁に「民間人校長」として採用され、都立青山高等学校校長として、
都立高校改革に取り組む。株式会社立民間大学副学長を歴任し、2008年4月より現職。
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今回は近藤学長に「海外で働く」ということについてお話をいただきました。近藤学長はブラジル、スペイン、ポルトガルの3カ国で合計16年間海外赴任されました。その間ポルトガルで語学研修を2年間受けられたそうです。渡航された国は50カ国におよぶ国際人です。

■海外赴任先でご苦労されたことは
色々ありますが、先ず仕事をする上で苦労したのは、日本との「時差」です。日本と連絡を取るために真夜中や明け方の国際電話は、頻繁でした。
ラテン系の国に駐在していたからでしょうが、「時間」に対する考え方の違いで、イライラしたことが何度あったか。そのお陰で今は少しのんびり物事を考えたり、「まあいいか」と言ったラテン的人間になりました。(笑)
「駐在員」は、現地の人の立場を代弁する役割と本社から派遣された日本側の代表者としての役割が求められ、時としてこれが相反することがあります。私は、現地で仕事をしていることは、先ずは誰よりも現場を知っていると言う自負から基本的には、現場の立場に立って仕事をしました。その為本社とやり合う事もありました。特に現地企業に出向して仕事をしたときには、現場の立場を尊重して行動しました。

■語学を身に付ける秘訣とは
英語に限りませんが、先ずは、その言語が使われている国や民族に興味を持つことです。私が、企業の語学研修制度を使ってポルトガル語を学んだのも日本に最初に来た西洋人であるポルトガル人の住む国とはどんな国なのかと言った単純な理由からです。
次に大事なのは、「聞く力」より先ずは「話す力」を優先することです。現地の人の話すことをいきなり理解しようとしても無理です。何を言っているのか分からないことが殆どです。自分が言いたいことを自分レベルの言葉で話すことの方が、はるかに簡単だと思います。相手に自分の考えが伝わったときの嬉しさは、良いものですよ。(笑)

■留学を考えている高校生、本学在校生へ
語学は飽くまで「手段」です。留学をする国で自分は何がしたいのかを漠然としたものでもいいから持つことです。「夢」のようなものでも良いと思います。
色々な人とコミュニケーションをする上で出来るだけ幅広い教養を身に付けてください。どんなに英語が喋れたり、書けたりしてもその内容は、自分の頭の中にあることを超えては、出てきません。
■最後にこれから「海外で働く」ということとは
最近「国際人」と言う言葉をよく聞きますが、語学が出来れば「国際人」になれる訳ではありません。
それぞれの国の国民性や文化・歴史を理解、尊重し、同時に自国の文化・歴史を大切にし、「日本」を客観的に捉えることが出来、世界のどこでも誰とでもコミュニケーションが出来る人が、真の「国際人」ではないでしょうか。
相手を本当に理解するには「五感」全てを使う必要があると思います。情報産業社会の発展で、今や居ながらにして何でも理解出来るようになっています。しかし、どんなにコンピューターが駆使できても現地に行かなければ出来ないことが二つあります。それは、「匂い」(嗅覚)を嗅ぐ事と「触れる」(触覚)事です。
これから日本人が世界のリーダーとして活躍していくには、益々「海外で働く」機会が増えると思います。「海外で働く」事で、日本や日本人を客観的に見ることが出来、日本の長所短所を的確に把握し、日本のみならず、各国の発展に寄与していく事がこれからの「国際人」には求められています。
皆さんも是非真の「国際人」を目指して勉学に励んでください。

aahiuc400 at 12:00│Comments(0)│TrackBack(0)










