2010/07/14

マッキンリー登頂!!


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佐野 陽介さん
アメリカ(アラスカ州)留学中
アラスカ大学サウスイースト校
Geography/Environmental Resources(環境学)
専攻


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みなさん、おひさしぶりです。
4月の日記ではマッキンリーに登ると言いましたが、510日からアウトドア、リーダーシッププログラムの最終試験として、
北アメリカ最高峰のマッキンリー(
6,194mを目指しました。

出発前日まで期末試験やアパートのチェックアウトで忙しく、本当に登るんだという実感がないまま、当日を迎えました。当日は朝の4時に学校に集合し、フェリーで隣町へ。そこからは一日半かけて、アラスカ最大の都市アンカレッジへ。最後の買い物をしたりしていく中で、自分もメンバーも、ついに行くんだという緊張感と興奮で精神が不安定になり、たまにピリピリした空気になったときもありました。

それから目的地、タルキートナという小さな町へ。ここから飛行機でマッキンリーのベースキャンプへ向かいます。いざ登山の服に着替え、ブーツをはき、飛行機を目の前にすると恐怖感はなく、やってやるぞという気持ちでいっぱいでした。みんなで円陣を組んでお祈りをし、飛行機に乗り込みました。

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    出発の準備              ベースキャンプ

飛行機からの景色は緑から雪景色に変わり、山々の間を抜けるように進みました。30分くらいして雪の滑走路に着陸。ベースキャンプといっても2,000メートル以上あるので高度になれるためにここで一泊し、翌日から登山がスタートしました。

マッキンリー登山は平均17日間の長い旅になります。もちろん途中に売店はないので、最初から20日分の食料や燃料を運びます。バックパックだけでは運べないので、そりを使います。背中に30キロ、そりに30キロの荷物を乗せて移動します。高度が上がってくると、高度に体を順応させないといけないので、荷物をいくつかに分けて、キャンプ地の間を行ったり来たりします。

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そりを使って荷物を運びます

標高3,000メートルくらいまではみんな順調でしたが、3,000メートルを超えたあたりから、頭痛や吐き気など、高山病の症状を訴える人が増えてきました。早くも登山開始から5日目くらいで、メンバーの中でもリーダー的存在の人の症状が急に悪化し、病院送りとなってしまいました。意外にも一番元気があったのが自分でした。僕は体力に自信はないのですが、小さいころから富士山に登っていたり、山小屋でアルバイトをしていたので、高山病にかかりにくい体になっていたようです。なので、率先して重い荷物を持ったり、自分の事だけでなく、なるべくチームのサポートに回るように勤めました。

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雪の壁を作って、風からテントを守ります

結局、一番高いキャンプ地、標高約5,100メートルに位置するハイキャンプに辿りつけたのは、インストラクター3人と、僕を含め学生2人。富士山より高い世界に足を踏み入れると酸素の薄さを体全身で感じ、動くのがやっとなくらいでした。それでも高山病の症状はなく、今まで特訓してきた成果が本当に出ているんだと実感しました。

頂上を目指すというのは6,000メートルの世界に足を踏み入れるということ。天候が悪化すれば気温はマイナス40度にも達し、いつ死んでもおかしくない、死の世界となります。ハイキャンプでは天候の回復を一日待ち、翌朝、天気もよく、風もないので頂上を目指しました。

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ハイキャンプからの景色

歩きはじめて3時間、山の陰から抜けると、急に風がふきつけ、しだいに気温も下がっていきました。気づくと僕の前を歩いていたもう一人の学生が、寒くて指の感覚がないと言い出し、みんなで岩の陰に隠れ、彼の様子を見ました。その後、インストラクター3人で話し合いをし、彼は凍傷の危険があるということで、インストラクター1人と一緒に、キャンプに戻すことにしました。そして結局、残った学生は自分一人。みんなのためにも登頂してやるんだと気合をいれ、空気が薄くて動くのもやっとでしたが、インストラクター2人と、ゆっくりゆっくり、前に進みました。

それから約5時間後、ようやく頂上が見えてきました。その前に急な坂が立ちはだかっていましたが、いざ頂上が目の前にあると、肩の力は抜け、もうすぐなんだという実感がわいてきました。

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  もうすぐ山頂

山頂に近づくと、頂上から帰ってきたクライマーがもうすぐだよと励ましてくれたり、ハイタッチしてくれたので、もうそれだけで泣きそうでした。
そして頂上へ着いたときは、大きすぎる目標を自分が達成できたことに、思わず泣いてしまいました。しかし余韻に浸るまもなく天気は悪化し、すぐ下山しなければいけないということで、一人ずつ急いで記念写真を撮り、下山しました。

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   涙の登頂!

ほんの数分しか頂上にいることができなかったので、自分が本当に登頂したんだという実感がまだあまりもてずにいますが、学校に帰るとみんなからおめでとうと言われたり、地元新聞のラジオや取材が来たので、少しずつですが自分はやったんだ!と実感しています。

この登山で、僕は本当に大きな物を手に入れました。どんなに大きな目標でも、しっかり計画を立て、準備をし、あきらめない精神を持って取り組めば、絶対に叶うということです。今から一年前、僕は友達からマッキンリー登山の話を聞いたとき、そんな高い山、自分に登れるはずがないと思っていました。もちろん登山をする数時間前まで、自分のベストを尽くそう、行けるところまででいいから登山を楽しもう・・・と、正直自分が登頂するなんて・・・願ってはいましたが、本当に現実になるとは思ってもいませんでした。

みなさんも今、大きな夢に向かって頑張っていると思いますが、大切な事はやっぱり「最後まであきらめない」ということと、「夢を現実にするために自分には何が必要なのかを調べて、努力する」ことだと思います。

お互い大きな夢に向かって、留学生活頑張りましょう!!!


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aahiuc400 at 17:00│Comments(0)TrackBack(0)